ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム展(1)

現在京都大学総合博物館にて「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム」という企画展が行われている。知り合いに勧められたこともあってちょっくら行って来た。

この展覧会はイタリアはフィレンツェのウフィツィ美術館所蔵の傑作を最先端のデジタル技術によって再現したというもので、巨匠の作品を実物サイズのレプリカで見れるというわけだ。

 

複製画の美術館といえば大塚国際美術館(http://www.o-museum.or.jp/)や京都府立陶板名画の庭(http://www.kyoto-toban-hp.or.jp/)を思い浮かべてしまうが、今回のウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアムはそちらの陶版画による複製画とはまた違う面白さがあった。

そもそも陶版画とは原画を撮影したポジフィルムから写真を製版して、それを転写した陶板を焼成して鮮やかな色を出したもので、それを組み合わせて一つの巨大な絵画にしたものを言う。変色や腐食が無いと言われ(本当かどうかわからないが)、作品の保存が効き、焼き物と絵画の複合した芸術の一ジャンルとも言われているらしい。

陶版画は焼き物なので焼いた後の色と大きさをパソコンで計算して作るらしい。これを初めて聞いたときはそんなことできるのか?びっくりしたもんだ。

とはいえ陶版画の実物はすべて陶器のような質感の上に絵画を複製する形になるのでなんだか実物とは違った質感になってしまうのだった。(確かに離れて見る分には色や大きさがオリジナルに近いのでそれなりにすごいとは思うのだが・・・)

っと前置きが長くなってしまったが、今回の「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム」は今までとは違った意味を持つ複製画展と言って良いものになっていたと思う。続きはまた・・・

 

メールアドレスが公開されることはありません。

タグは使えません。