雑誌モーニングで鈴木智の漫画を読んで

漫画家である友人の鈴木智(以下智君)の作品がモーニングに掲載されているということで、最寄りのコンビニであるだけ大人買いしてきた(とはいえ2冊だけなんだけどね•••しかもなぜか表紙の絵を山口晃が描いている•••)

智君は今回、「もうじゆう」という作品が第35回MANGA OPENという講談社の大きな公募で大賞を受賞。(すごい!)
作品の内容はとある刑務所内における囚人の話。この刑務所に集められている囚人達は無期刑以上の極悪人ばかりなのだが、楽園のような暮らしぶりでとても皆が思う刑務所のイメージとはかけ離れている。そんな生活に疑問を抱く者がいた、、、というようなミステリアスなもの。
この作品は一年以上前に読ませてもらっていたにもかかわらず、まだ感想を言っていない。いやはや、何ともヒドイと思う。この場を借りて言わせてもらえるなら、本当に漫画が上手くなったなぁと思う。以前はサービス精神がありすぎて、もしくは説明しすぎでやや話が長くなりがちだったのだけど、テンポが良く、一コマ一コマに確かな役割を感じるようになった。特に物語の前半から中盤にかけてが良くなった。伏線の張り方や構図の良さが読者をグイグイ引き込む。後半はいつもの智君らしく、画力でしっかり持って行ってくれる。僕はクライマックスをカラー読ませてもらっているのだが、モーニングではモノクロになっているので、何だか残念な気にもなったが、それはそれか。
審査員の森高氏が言われるように、今後その雑誌のニーズに合う絵が描けるかどうかなのでしょう。画力は連載中の人よりも十分あると思う。

智君とは大学時代の同級生で、現在彼は東京でアシスタントをしながら、日々オリジナルの漫画を描き、担当者と戦い続けている。(後半は勝手なイメージ)
東京でお金が無い時に、彼の家に転がり込むこと数えきれず(笑)。実に迷惑ばかりかけているわけだが、彼の作品が受賞するたびに、自分のことのように嬉しくなる。
月刊モーニングに智君の漫画が載った時はアンケートで智君の作品が楽しみで仕方が無いと書きなぐったハガキを送り、浅野いにおが描いた絵のデザインによる500円のクオカード送られて来たのは実に嬉しかった。

とまあそんなことはどうでもいいが、智君の連載が見れる日を楽しみにしている。

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